【エリア別】住宅定期点検代行会社

定期点検代行サービスを提供している会社について、エリア別に紹介します。気候や地域性、住宅事情など、そのエリアによって住宅環境は異なります。管理物件を維持管理し、施主との長期的な関係を構築するためには、定期点検を代行しているだけではなく地域性に合わせた点検ができるかも重視しましょう。

東京都

総務省統計局の「令和5年住宅・土地統計調査」によると、東京の共同住宅の割合は71.6％と全国で最も高く、戸建て住宅の割合は26.3％という結果でした（※1）。マンション（共同住宅）のニーズが高く、マンション向けの定期点検サービスを提供している代行会社を必要としている事業者が多いと言えます。

もちろん戸建て住宅も26.3%ありますので、戸建て住宅・マンションそれぞれ自社のニーズに合った会社を選びましょう。

神奈川県

6つの区域に分けられる神奈川県は、沿岸部や傾斜エリア、丘陵地など、場所によって住環境の考慮するポイントが異なります。物件の所在地に合わせて塩害対策や排水設備の確認など、地域性を考慮した点検を行っているか重視しましょう。

埼玉県

東京のベッドタウンとして発展してきた埼玉は、県内住宅数の戸建て住宅の割合が54％、共同住宅が43.9％という結果がでています（※2）。ほぼ半々の割合ですが、持ち家数は令和5年の調査にて全国4位になっており、戸建て住宅向けの定期点検のニーズが今後も増えていくと考えられます。管理物件数を踏まえて、コストを抑えつつ柔軟に依頼が可能か確認しましょう。

千葉県

県内住宅数のうち、戸建て住宅の割合は52.6％となっています（※1）。海に囲まれている地形的特徴があり、定期点検では塩害の影響を確認する必要があります。温暖な気候のため、シロアリ被害のリスクも考えられ、物件の所在地によっては塩害対策もシロアリ対策も対応可能な定期点検代行会社を検討しましょう。

静岡県

県内住宅数のうち、戸建て住宅の割合は67.5％となっています（※1）。太平洋に面し山間部も有していることから、集中豪雨や台風対策を考慮した排水・防水の点検が重要です。また、沿岸部は塩害への対策も考慮する必要があり、早期発見と早期補修ができるよう定期点検の内容と対応範囲を確認しましょう。

愛知県

県内住宅数のうち、戸建て住宅の割合は51.0％となっています（※1）。地震リスクが高い地域とされていることから、基礎や外壁、構造部分などの定期点検は重要です。また、高温多湿な気候のため、防水・防湿対策への配慮も求められます。点検項目に該当項目があるか重視し検討しましょう。

岐阜県

県内住宅数のうち、戸建て住宅の割合は74.2％（※1）という結果を見ると、戸建て住宅の点検ニーズが高いと言えるでしょう。県北部と県南部で気候差が大きいため、地域性に合った点検が重要です。積雪エリアであれば屋根の補修や断熱性の確認、高温多湿エリアであれば、シロアリや湿気対策などの確認項目を重視しましょう。

茨城県

沿岸部は塩害、内陸は地震・台風・線状降水帯の影響を受けやすいエリア。屋根・外壁・雨仕舞の確認に加え、基礎や擁壁、排水経路の点検を重視し、立地ごとのリスクに合わせたメニューを選びましょう。

栃木県

持ち家比率が高く戸建ニーズが大きい地域。冬季の凍害・結露、地震対策としての基礎・耐震金物点検、屋根や外壁シーリングの劣化診断を定期的に行える代行会社が適します。

群馬県

北部は積雪・凍結、南部は高温多湿・強風と気候差が大きいのが特徴。屋根・雨樋の雪害、床下湿気、外装の紫外線劣化など、地域別に点検重点を切り替えられる体制が重要です。

長野県

豪雪・寒冷エリアを抱え、屋根荷重や雪止め、凍害、断熱・気密の不具合が課題。屋根外装・小屋裏・床下の熱湿気環境まで横断的に見られる点検代行が相性良し。

山梨県

内陸性気候で夏は高温多湿・冬は乾燥寒冷。木部やシーリングの劣化、外装のひび割れ、結露起因の内装不具合に注意。地震対策として基礎・耐震金物の点検も重視を。

大阪府

沿岸部は塩害・強風、内陸部は都市型の雨水処理が課題。屋根外装・防水、排水経路、マンションも含む共用部目視など、物件タイプに応じた柔軟な点検が鍵です。

京都府

盆地特有の寒暖差・湿気により、内装の伸縮や結露起因の劣化が起きやすい。伝統的な住宅から新築まで、外装・建具・通気や換気の実測確認を含む点検が効果的です。

兵庫県

沿岸・内陸・山間で環境差が大きく、塩害・強風・積雪・地震対策まで幅広い配慮が必要。屋根外装、防水、基礎・擁壁、設備の耐候劣化まで総合点検できる会社が安心です。

奈良県

内陸の寒暖差・結露、丘陵地の擁壁・排水対策がポイント。外壁ひび割れ、シーリング、床下湿気、耐震金物の緩み確認など、基礎から内装まで横断的な診断が有効です。

和歌山県

太平洋側で台風・豪雨・塩害の影響が大きい。屋根・外壁・防水の定期確認、金属部の腐食、排水経路や雨樋の機能点検を重視しましょう。

滋賀県

湖岸部は湿気・風の影響、内陸は寒暖差に伴う材料収縮が課題。外装・開口部・通気換気、床下湿度・カビの確認を含む点検体制が望ましい。

新潟県

豪雪・強風・潮風の三拍子。屋根荷重と雪止め、外装凍害、金属部腐食、防水と排水の健全性をセットで点検できる代行会社が相性良し。

富山県

冬の降雪・着雪、沿岸の風雪で屋根・雨樋・外装の負担が大きい。屋根材の浮き、板金、シーリング、基礎クラック、床下湿気まで一貫点検が有効です。

石川県

日本海側で風雪・塩害が顕著。外装の錆や凍害、屋根防水、サッシ気密、排水機能を重点点検。地震対策の基礎・金物確認もあわせて実施を。

福井県

豪雪・強風・塩分を含む季節風の影響大。屋根の荷重と固定、外壁目地、雨仕舞、防水、床下含水率のチェックを継続的に行える体制が理想的です。

北海道

極寒・積雪・凍害が主課題。屋根落雪・雪止め、断熱・気密、換気計画、結露・カビ、配管凍結リスクまで、寒冷地仕様の点検知見が必須です。

青森県

豪雪・着雪に伴う屋根・外装負担が大。雪害や凍害、結露、床下湿気、配管保温を含む点検を定期化し、早期補修へつなげましょう。

岩手県

内陸の寒冷と沿岸の潮風の両面リスク。屋根防水、外壁凍害、金属腐食、基礎クラック、耐震金物など、部位横断の点検体制が有効です。

宮城県

太平洋側で塩害・強風・豪雨の影響。屋根外装・防水・排水のセット点検に加え、地震対策の基礎・金物、床下湿気の継続確認を。

秋田県

日本海側で重雪・塩害・季節風が課題。屋根荷重・雪止め、外装の凍害・錆、雨樋、基礎・擁壁、床下湿気まで総合点検が望ましい。

山形県

豪雪・寒暖差により材料の伸縮・劣化が進みやすい。屋根外装、シーリング、通気換気、断熱・気密の健全性まで面で点検できる会社が適します。

福島県

内陸・沿岸で環境差が大きく、地震・強風・豪雨対策が必要。基礎・外装・防水と排水、床下湿気の確認を重点化しましょう。

鳥取県

日本海側の風雪・塩害に加え、砂丘周辺は飛砂も考慮。屋根外装・金属部腐食・防水・排水を重点とした定期点検が有効です。

島根県

重雪・塩害・豪雨リスクが併存。屋根荷重や雨仕舞、外装錆、基礎・擁壁・排水の健全性を定期的にチェックし、早期補修につなげましょう。

岡山県

温暖少雨の一方で局地豪雨も。紫外線劣化や防水・排水、地震対策の基礎・金物点検を組み合わせ、立地に応じたメニュー選定を。

広島県

豪雨・土砂災害の教訓から、基礎・外壁クラック、擁壁、排水経路の重点点検が有効。屋根外装と床下湿気も合わせて定期監視を。

山口県

瀬戸内・日本海の二面性で塩害・風雪・豪雨が混在。屋根外装・防水、金属部腐食、基礎・擁壁・排水の横断点検を行える会社が安心です。

徳島県

台風・豪雨・地震・塩害と複合リスク。屋根外装・防水、排水、金属部、防潮対策まで視野に入れた点検が望ましい。

香川県

少雨・多照で紫外線劣化が進みやすく、ため池等で床下湿気も。外装・シーリングと床下環境をセットでチェックできる代行会社が相性良い。

愛媛県

台風・豪雨・地震・塩害リスクが並存。屋根外装・防水・排水、金属部、防錆・防水のメンテ提案まで一貫できる体制が有効です。

高知県

全国有数の台風常襲と南海トラフ地震想定域。強風・豪雨・塩害に備え、屋根外装・防水・排水、基礎・耐震金物、金属部の腐食確認を重視しましょう。

福岡県

福岡県は都市部と郊外の両方で住宅需要が高く、台風や集中豪雨による水害リスクが大きな課題です。沿岸部では塩害、内陸部では寒暖差による結露や劣化も注意点。戸建て住宅・共同住宅の双方で定期点検の必要性が高く、災害後の緊急対応体制を持つ代行会社を検討すると安心です。

佐賀県

佐賀県は有明海に面し、台風や豪雨による浸水リスクが高い地域です。平野部の地盤が低いため床下換気口や排水設備の点検が重要。沿岸部は塩害、内陸部は湿気や結露のリスクもあり、住宅環境に応じたきめ細かい点検が求められます。

長崎県

長崎県は離島を含み、台風や豪雨、塩害の影響を強く受けます。特に沿岸部では金属部の腐食が進みやすく、定期的な防錆チェックが必須です。さらに雲仙岳など火山地帯もあり、地震や火山活動を見据えた耐震点検も重要です。

熊本県

2016年の熊本地震を経験した熊本県では、耐震性能の維持が特に重要です。豪雨や台風の被害も多く、球磨川流域では浸水対策が不可欠。阿蘇山の火山活動による降灰や地盤への影響も考慮した点検が求められます。

大分県

大分県は台風や集中豪雨の被害に加え、火山活動や温泉地特有の腐食リスクが存在します。金属部材や配管の劣化を早期に発見する点検が重要で、沿岸部と内陸部の環境差に応じた湿気・断熱対策も欠かせません。

宮崎県

宮崎県は太平洋に面し、台風の通過数が多い地域です。強風や豪雨による屋根・外壁の被害、紫外線による外装材の劣化が進みやすく、定期点検でのチェックが不可欠。塩害や地震対策も含めた総合的な点検が望まれます。

鹿児島県

鹿児島県は桜島をはじめとする活火山を抱え、火山灰被害への対応が大きな特徴です。台風や豪雨による風水害、南海トラフ地震のリスクもあり、火山灰清掃や耐震点検を含めた代行サービスが重要です。

沖縄県

沖縄県は日本で最も台風被害が多い地域であり、屋根や外壁の強風対策は必須です。塩害による金属部の腐食や高温多湿によるカビ・シロアリ被害も課題。災害対応実績や塩害対策に強い代行会社を選ぶことが安心につながります。